2018年5月22日火曜日

ソニー、3年で1兆円投資=吉田社長「利益の質重視」

 ソニーは22日、2018〜20年度の中期経営計画を発表した。車載用の開発を加速している半導体を中心に3年間で約1兆円の設備投資を行う。4月に就任した吉田憲一郎社長は記者会見で「利益の成長よりも質を高めることに軸足を置く」と強調した。

 自動運転向けに開発競争が激化しているイメージセンサーを軸に半導体への投資を加速。車載用を強化し、スマートフォン向け依存からの脱却を図る。半導体分野の20年度の営業利益目標は1600億〜2000億円とした。

 収益強化では、20年度までの3年間で金融部門を除き、2兆円以上の営業キャッシュフロー(営業活動の結果もたらされる現金)を生み出し、6000億〜8000億円規模の営業利益を持続的に出せる体制を構築する。

 商品の売り切りではなく、会費方式のゲーム販売といった継続的なサービス提供で安定的に収益を得る「リカーリング型」ビジネスを強化する。200万を超える楽曲の版権を持つEMIミュージック・パブリッシングの子会社化も発表し、著作権料収入も強化していく。 

0 comments:

コメントを投稿