2018年5月20日日曜日

オフィス電話のDialpadがAI企業買収「自動議事録作成」も視野に

AI人工知能)はシリコンバレーにおいてある種のバズワードとみなされている。しかし、ここに紹介する2社にとってAIは、今後のビジネスを強力に推進する確かなパワーだ。

オフィスの内線電話に革命をもたらすコミュニケーションツール「Dialpad」が、AIを用いた会話分析に特化した企業「TalkIQ」を買収した。企業データベース「PitchBook」によるとDialpadは過去に企業価値2億5000万ドル(約276億円)で7000万ドルを調達していた。また、TalkIQの累計資金調達額は2200万ドルに及んでいる。

TalkIQのCEOのDan OConnellは今後、Dialpadの役員会に加わり、音声AI部門を率いていく。関係筋によるDialpadはTalkIQに5000万ドル未満の金額を支払ったという。

かつては「Switch Communications」の名で知られたDialpadは、VoIPテクノロジーのパイオニアであるクレイグ・ウォーカーが設立し、その技術をヤフーやグーグルに売却した(サービス名称のDialpadは一時、ヤフーのものになったが、その後同社はこの名称をヤフーから買い戻した)。

創業から約7年が経過した今、Dialpadの売上は数千万ドルレベルに達している。同社の最も有名なプロダクトは「UberConference」というカンファレンスコールシステムだ。同社は社内の内線電話に置き換わる社内コミュニケーションツールを提供し、最近ではコールセンター機能もリリースした。

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