2018年6月10日日曜日

AppleとGoogleが「テック中毒」対策を発表 スマホ使いすぎ問題は意外と深刻?

 米IT企業の開発者会議ラッシュも、AppleのWWDC 2018で一段落です。Appleはうわさ通り、ハードウェアを1つも発表しませんでした。お楽しみは秋に、というところでしょうか。

 WWDCの基調講演でやっぱり来たなと思ったのは、同社ソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギさんが「最近話題のアレについて話そう」と言った、"テック(テクノロジー)中毒"対策の機能です。

 Googleも5月開催のGoogle I/Oで、やはり少し時間を割いて同様の機能を紹介しました。

 どちらかがどちらかをまねしたわけではなく、もちろん偶然でもありません。フェデリギさんも言うように、テック中毒が最近話題だからです。

 両社のスマートフォンの使いすぎを防ぐためのアプリは、細かい違いはありますが、いずれも自分がどれだけスマートフォンを使ったか、どのアプリを使ったかを可視化してくれるツールです。結果を見てもまだ使いすぎてしまう意志の弱い人のために、自分でアプリごとの使用時間上限を設定できるところも似ています。いずれもペアレンタルコントロールで子どもの端末やアプリの使用時間を制御できます。

 テック中毒問題はずっと前から懸念されてはいましたが、注目を集めたのは多分、Facebookの出資者で初代社長のショーン・パーカーさんが2017年11月にAxiosのイベントで、「SNSが子どもたちの脳にどういう影響を及ぼすかは神のみぞ知る、だ」と語ったときだと思います。

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