2018年6月18日月曜日

『ポプテピピック』水崎監督が語る“未来の動画広告”

●なぜアニメ制作会社で「タテヨコ」動画が生まれたのか
「30分枠で同じ内容の15分アニメを2回繰り返す」「当初発表されていた声優が出てこない」「次回予告が別の作品」……。

原作マンガと同様の傍若無人な作風から、正確に作品を形容できる言葉がなかなか見つからず、結果として"クソアニメ"という誉れ高い称号を手に入れたアニメ『ポプテピピック』。動画再生サイト「ニコニコ動画」では、史上最速で100万再生を突破するという驚異的なレコードを叩き出した。

同作のアニメーション制作を担当したのは、鬼才映像集団「神風動画」だ。『ポプテピピック』の次には、2018年6月15日に劇場公開された『ニンジャバットマン』を手がけている。

しかし、本稿で触れたいのは『ポプテピピック』や『ニンジャバットマン』ではない。神風動画が2018年4月3日にリリースした、スマホの縦と横を切り替えることで再生内容を変えられる動画メディア「タテヨコ」についてである。

アニメーション制作を中心に活動している同社が、なぜ新しい動画メディアを生み出したのか。神風動画 代表取締役/演出の水崎淳平氏に開発の意図を伺った。
○はじまりは『黒猫のウィズ』や『星のドラゴンクエスト』などのスマホゲーム

「5年くらい前からでしょうか。スマホ向けのソーシャルゲームが普及し始めたことで、ゲーム冒頭に流れるムービーを作ってほしいというお仕事をいただく機会が増えました。縦向きの状態でプレイするゲームでは、当然オープニングムービーも縦で制作します。

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