2018年6月4日月曜日

「従業員満足度」「シナジー」「外国人スタッフ」 携帯ショップで業績を上げる工夫

 「ワイヤレスジャパン2018」では、恒例の「携帯電話販売代理店向けビジネスセミナー」が開催された。近年、さまざまな業界で人手不足が問題視されているが、携帯電話販売代理店も例外ではない。今回のセミナーでは、ドコモ、au、ソフトバンクの販売代理店を展開する3社の人材確保に対する取り組みが紹介された。

●「ESなくしてCSなし」

 まずは、経営人材育成のコンサルティングや教育研修を提供しているイマージョンの藤井正隆社長が、ドコモの販売代理店を全国に展開しているコネクシオの事例を紹介した。

 コネクシオは、藤井氏が運営に携わっている「第8回 日本でいちばん大切にしたい会社大賞」で厚生労働大臣賞を受賞した企業だ。同賞は応募資格のハードルが高く、審査も客観的なデータに基づき厳密に行われているという。

 コネクシオが受賞した最大の理由は、「ES(従業員満足)なくしてCS(顧客満足)なし」という姿勢だという。4年前から働き方改善活動に取り組み、約2000人の非正規社員を正規社員化。正社員比率が76%と業界の平均をはるかに上回っていることや、月間の残業時間の平均が19時間程度と少なめなこと、障がい者雇用率が2.43%と高いことなどが評価された。

 長時間労働で疲労が蓄積し、勉強の時間も取れずに仕事に対するモチベーションが低下し、業績が悪化するという悪循環のサイクルが続く企業が多いが、コネクシオは好循環サイクルを実現している。

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