2018年6月20日水曜日

「+メッセージ」の本質は“LINE対抗”ではない? 大化けに必要な道筋

 NTTドコモKDDI、ソフトバンクの3キャリアが、足並みをそろえて5月9日に提供を開始した「+メッセージ」。3キャリア共通のメッセージサービスで、電話番号だけでやりとりできるのが特徴だ。

 SMSの進化版として紹介され、画像や動画、スタンプなどのコミュニケーションも送れるという内容も手伝ってか、発表時には「LINE対抗」という触れ込みでの報道が多く見られた。

 一方で、+メッセージがベースとするRCSのポテンシャルは"法人利用"にあるという。6月14日、SMS配信サービスを手掛けるAOSモバイルと、メールを利用したマーケティングプラットフォームを提供するエイジアが開催したセミナー「SMSのリッチ化でマーケティングはこう変わる ―海外SMS事情から読み解く国内でのSMS活用術とは?―」からRCSの今後を探る。

●急速に拡大するRCS

 +メッセージは、GSMAが定めるメッセージサービスの国際規格「RCS(Rich Communication Services)」の一部規格に準拠している。

 このRCSは、SMSの最大70文字という制限を取り払った上で、見た目をチャットアプリのようにブラッシュアップしたもの。2018年初から世界各国でキャリアによる採用が急速に進んでおり、将来的にはSMSの代替になるとみられている。

 現在の+メッセージはRCSの一部仕様のみを取り入れたもので、用途は「個人対個人のコミュニケーション」に制限されている。

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