2018年7月18日水曜日

即売イベント限定 ピクシブがQRコード決済「pixiv PAY」を始めた理由

 一般的に、決済サービスは多くの人たちが使えるよう、広くあまねくサービスを展開しようとする。クレジットカード決済にしてもおサイフケータイにしても、使える場所を増やしてユーザーの利便性を高めるとともに、決済手数料を増やしていくものだ。

 しかし、ピクシブが提供するQRコード決済サービス「pixiv PAY」は、同人誌などの即売イベントで使われることを前提としている。なぜターゲットを絞ってサービスを提供しようと思ったのか? 今後、pixiv PAYをどのように展開していくのか? ピクシブ クリエーター事業部 部長の重松祐三氏に話をうかがった。

●即売イベントの問題を解決するために

 pixiv PAYは、イラスト投稿サービス「pixiv」を運営しているピクシブが提供する決済サービス。スマホにpixiv PAYアプリをインストールし、QRコードを読み取ることで決済するという、今注目のQRコード決済サービスだ。しかし、LINE Payや楽天ペイのように街中のコンビニや飲食店で使うものではなく、クリエーターたちがイベントで同人誌など創作物を売る即売イベントで使われることを目的とした決済サービスで、ターゲットを絞っていることが特徴だ。

 重松氏によると、pixiv PAYは即売イベントでの問題解決のために生まれたサービスだという。そもそも、ピクシブが提供するサービスの多くは、クリエーターたちが活動する上での問題を解決するために生まれてきた。

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