2018年8月15日水曜日

批判覚悟「6日間200万円」経営塾の狙い

グループウェアを提供するサイボウズは、来年1月から企業経営者を対象にした経営塾事業を始める。1月から3月までに1日8時間の講座を6回実施。定員は20社で、価格は1社につき200万円だ。サイボウズの青野慶久社長など同社の経営陣が講師を務める。「6日間で200万円」という経営塾にはどんな顧客が集まるのか。青野慶久社長に聞いた――。
■「いい話」を聞いただけでは組織は変わらない
「なぜグループウェアの会社が、経営塾を始めるのか。確かにサイボウズはグループウェアの会社ですが、ツールだけを提供することに限界を感じていました。グループウェアを導入すればいいチームができるかというと、そんなことはありません」
サイボウズの青野慶久社長はこう語る。もともと情報共有に積極的なチームであれば、ツールによってさらに風通しがよくなり、意思決定が速くなる。しかしそうではないチームでは、ツールを導入しても「そもそも情報共有なんてしなくていい」「上長の言うことだけ聞いておけばよい」といった意見が出て、想定していたような結果にはならない。ツールを提供する企業だからこそ、ツールだけで組織が変わらないという限界点を感じていたという。
「働き方改革が注目され、私も講演依頼をずいぶん頂くようになりました。講演料は今や1回100万円に上がっています。ですが一度講演を聴いたくらいでは、組織は変わりません。『いい話だった』という感想だけで終わってしまいます。

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