2018年9月26日水曜日

サムスンが折りたたみ式スマホで「日本メーカー」起用の理由

サムスンが発売を計画中の折りたたみ式スマートフォンに関して、気になるニュースが浮上した。確度の高いリーク情報で知られるニュースサイト「PatentlyApple」は先日、サムスンが折りたたみ式端末の発売に際し、初期の段階では生産台数をかなり絞り込むとの記事を掲載した。

折りたたみ式スマホの実現に向けて最大の課題となっているのが、ディスプレイの量産だ。強度の高いゴリラガラスで知られる米国の「コーニング(Corning)」の技術は折りたたみ式ディスプレイに向かず、サムスンは自在に曲がるポリイミドフィルム製ディスプレイを開発しようとしている。

そのポリイミドフィルム製ディスプレイの初期の発注先として、サムスンは韓国の大手メーカーの「Kolon Industries」ではなく、より規模の小さな日本の「住友化学」を選んだとPatentlyAppleは伝えている。

PatentlyAppleによると今回の折りたたみ式スマホには第1世代と第2世代が存在し、サムスンはごく少数を生産する第1世代の発注先として住友化学を選んだという。住友化学はこのディスプレイを量産する能力を持たないが、当面の需要には間に合うと判断したという。

一方で韓国のKolonは量産化モデルである第2世代のディスプレイの生産に特化する模様だ。Galaxy Fと呼ばれる折りたたみ式端末の価格は、2000ドルもの高値になる可能性がある。

サムスンGalaxy Fの立ち上げに向けての動きで興味深いのは、モバイル部門CEOのDJ Kohが見せる「世界初の折りたたみ式スマホの発売」にこだわる姿勢だ。

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