グーグル傘下のVRゲームスタジオOwlchemy Labsは、次回作「Vacation Simulator」の開発にあたり、ARCoreを活用した「モバイルスペクテイターカメラ」の機能を実験的に試みていると明らかにしました。これはVR内の様子を、スマートフォンを使い第3者視点で撮影する機能です。
OC5でも見られた取組VR内の様子を映し出す機能は、2018年9月に開催されたOculus Connect 5でも公開されています。新一体型ヘッドセットOculus Questのアリーナスケールのデモ「Dead and Buried Arena」では、iPadをカメラにプレイヤーの動きを撮影。iPadにはまるでVR内を覗き込んでいるかのように銃撃戦の様子が映し出されました。
Owlchemy Labsの取組は、このiPadを使った撮影と基本的に同じ思想だと考えられます。同社はARCoreを用いていますが、理論上はアップルのARプラットフォーム、ARKitを使っても実現可能でしょう。
Owlchemy Labsは公式ブログの中で、この機能の追加がいかに困難かについて次のように記載しています。
ゲームにインタラクションの要素この機能を搭載するためには追加のレンダリングとビデオエンコーディングが必要になり、PCのパフォーマンスへの負荷がかなり増えました。またモバイル機器にも、ARCoreでの処理とビデオデコーディングを同時に行うことで大きな負荷がかかります。さらに、エンコーディング/デコーディングプロセスによる遅延も目立ちます。今回の例は我々がチャレンジしているいくつかの例に過ぎません。
「Vacation Simulator」は、Owlchemy Labsの人気タイトル「Job Simulator」の続編に当たります。目の前の物を手に取って、好き放題遊べる自由度の高いゲームです。
「モバイルスペクテイターカメラ」の機能は現時点ではまだ構想段階ですが、インタラクションの要素が加わるという点で興味深いアイディアです。…
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