2013年9月4日水曜日

働くことを、一歩引いて見てみよう

Re:Work:

 仕事は、生きていくうえで生命線と言っても良いだろう。世の中はお金なしで生活できないし、お金を得るにはやはり仕事をして稼がなければならない。しかもこの「稼ぐ」というのは簡単ではなく、その多くは1日約8時間以上を平日場合によっては土日も含め、60~65歳程になるまで費やしていく。その日々の対価として、給与としてのお金が得られるのだ。

 こうして考えれば、人生のうちで実に多くの時間を仕事に費やしていることが分かるだろう。そのためか、人々はまるで自分の人生が仕事を中心に回っている。あるいは回らざるを得ないかのような錯覚に陥っているようにさえ感じる。しかし私の考えとして、あくまで仕事とは人生を豊かなものとするための手段にすぎない。その辺について、今日は少し考えてみたいと思う。

●会社、仕事に多くを求め過ぎていないか

 日々、仕事にストレスを感じているビジネスパーソンは多いだろう。

・上司と合わない

・思うように成果を上げられない

・正当な評価を得られていない

・移転してアクセスが悪くなった

 などは、ため息とともに良く聞こえてくるフレーズだ。

 まず考えてほしいのは、会社が"あなたのものではない"ということ。どんな人を採用するか、あるいはどんな場所に社屋を構えるかは、ほとんどの場合、手の届くところではないだろう。会社によって評価基準や制度も異なるし、他の会社で成果を上げたからと言ってどこでもその力が通じるとは限らない。会社はあなた自身をはじめとした個の集団であり、役員や代表、あるいは株主がその運営について主導権を持つ。社内で多少影響力を持つことはできても、最終的に会社の在り方は別のところで決まるのである。

 そんな会社という組織に属していて、人々は少し多くを求め過ぎなのではないかと思う。自身の理想があるのは良いが、それを会社に押し付けても無駄。もし実現したとして、今度はきっと他の誰かが不満を持つだろう。

 そして自分の求めるものと実際との間にギャップが生まれることが、ストレスにつながっているのではないだろうか。ギャップが大きいほど、ストレスの度合いも大きい。しかし会社が自分のものではない以上、全てをそこに求めるのは無理というものだ。私も以前は会社員として働いた経験があり、今は小さいながら会社を経営しているのだが、残念ながらそれが現実だと思う。

 では、なぜ人々は会社に多くを求めてしまうのか。

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