2013年12月4日水曜日

[データ] Windows XP、利用シェアは依然3割、根強い人気

2013年11月時点で、世界のパソコン利用者のうち3割がいまだに米Microsoft(MS)の旧版OS「Windows XP」を使っている。こんな推計を米国の調査会社Net Applicationsが明らかにした。

2001年に発売し、ながらくパソコン向けOSの事実上の標準の地位にあったWindows XPだが、MSは2014年4月にサポートを完全に打ち切るとして、新OSへの更新を訴えるキャンペーンを相次ぎ実施してきた。

こうした背景もあって、2012年11月時点で約4割(39.8%)あったWindows XPの利用シェアは徐々に縮小し、1年後の2013年11月には31.22%となった(グラフ参照)。しかし裏を返せばいまだにオフィスや家庭にあるパソコンの3台に1台程度では同OSが稼働しているということでもある。

最大シェアを持つのは2009年に発売した「Windows 7」で、2013年11月時点で46.64%を占める。前年同月は44.71%で、ほぼ安定している。

シェアの拡大が著しいのは2012年10月に発売した「Windows 8」で、前年同月の1.09%から6.66%に伸びた。もっとも直近2カ月を見ると縮小傾向にあり、2013年10月に発売した改良版「Windows 8.1」への更新が進んだと見られる。Windows 8.1のシェアは2.64%。

この他、Mac OS Xシリーズは合計で7.56%を占め、前年同月の7.3%から微増している。

別の調査会社であるアイルランドStat Counterは、iOSやAndroidなどタブレット向けOSも含めた利用シェアを推計しており、それによると2013年11月時点でWindows XPは全体の19.3%で、前年同月の26.19%から縮小している。しかしいまだにWindows 7(51.81%)を除けば最もよく使われているOSという状況に変化はない。

MSやパソコンベンダーにとっては今後どのように機器の買い替えやOS更新を促すかがあらためて課題となりそうだ。

(植木 皓=ニューズフロント)

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