2014年1月5日日曜日

2014年、オフィスでのログインを巡って熾烈な戦いが勃発する

グーグルもマイクロソフトもLinkedInも、世界中の知識労働者たちに自社のアカウントでログインしてもらおうと躍起になっている。

オフィスに到着後、コーヒーを淹れて席に座り、PCにログインする。世界中の知識労働者にとって、これはもはやルーティンワークの一部だろう。

仕事上でオンライン・ツールを使う機会が増えるにつれ、オフィスでログインするという行為も多くなる。大体いつも忙しい企業のIT管理者達は、一度のログインで複数のサービスを利用できる「シングルサインオン」と呼ばれる夢のようなシステムの実現を長らく待ち望んできた。いずれどこかのウェブ大手企業がログイン認証情報をクラウド上で管理し、IT管理者達の悲願を達成してくれることだろう。

現在、オフィスにおける個人認証の主導権を巡って3つの企業が熾烈な争いを繰り広げている。グーグル、マイクロソフト、LinkedInだ。

グーグルの手法

グーグルが我々のオフィスに侵入する作戦の要に据えたのは、同社の「Google Apps」だ。一人当たり月額5ドルで電子メール、クラウド・ストレージ、ドキュメントの共同作業その他が利用可能になる。そして、これらのサービスや他のグーグルと統合されているアプリにアクセスするためにはグーグル・アカウントが必要なのだ。(最近グーグルは、Google Appsをログインに利用する上で障害となるいくつかの問題を解決した)

サンダー・ピチャイはGoogle AppsとAndroidの有力なコンビネーションを監督する

企業にとってグーグルを採用する代償は、グーグルにイニシアチブを握られてしまうことだ。例えばGoogle+の強要である。Google+はオンラインで友達と繋がって情報を共有できるプラットフォーム(グーグルはこれをソーシャル・ネットワークと呼ばれることを好まない)で、企業にしてみればあまりオフィスに相応しいサービスとは言えないかもしれない。

ただグーグル・アカウントとAndroidアプリの連携については、業務のモバイル化を推進したいと考えている企業に対して良いアピールとなるだろう。一人当たり月額5ドルという価格も非常に魅力的だ。グーグルに残された課題は次の2点だろう。1つ目は社内での情報共有やビデオチャットがプライベートかつ安全に行えるビジネスに特化したバージョンのGoogle+を構築すること。そして2つ目は、個人用と仕事用両方のグーグル・アカウントを持つユーザにフラストレーションなくサービスを提供することだ。

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