2014年3月5日水曜日

ネット上の「炎上騒ぎ」から個人情報が丸裸に

個人情報そのやり方では守れません:

 飲食店のアルバイトが「暑いので冷蔵庫で涼んでみた」など、悪ふざけをした写真を投稿して問題になったことがありました。匿名ならバレないだろうと、気軽に考えてはいけません。これらは瞬時に拡散し、批判が浴びせられるだけでなく、責任も問われることになりかねないのです。

●不用意な投稿がきっかけで、個人情報が丸裸に

 ここまで、FacebookなどのSNSを利用していて個人情報が抜き取られてしまうリスクについてお話ししてきました。

 ここでもう1つ、最近、話題になっているネット上の「炎上騒ぎ」から個人情報がどんどん漏れ出してしまうことについても触れておきましょう。

 炎上騒ぎとは、ブログやSNSでの投稿や発言がきっかけとなって、それに対する非難や中傷が書き込まれて、話題が果てしなくインターネット上を「拡散」していく状態です。

 最近では、仲間とのコミュニケーションにTwitterを活用する人も増えています。

このサービスは匿名で利用できるために、「どんな投稿をしてもバレないだろう」と安心して、ハメを外した投稿をしてしまい、炎上してしまう問題があとを絶ちません。

 例えば、ホテルに勤めている従業員が、「今日、サッカー日本代表の●●選手が来た。オンナ連れだったよ!」と個人情報を暴露してしまったり、飲食店のアルバイトが「バイトの休憩中の写真。暑いので食材用の冷蔵庫で涼んでみた」など、悪ふざけをした写真を安易に投稿してしまうようなケースです。

 こうした投稿を見て笑ってくれる人もいるかもしれませんが、多くの人は、ホテルにプライバシーを守らない従業員がいることや、飲食店で不衛生な行為を平気で行うアルバイトが働いていることに不快感を覚えます。

 そうなれば、こうした問題行為を「内輪の馬鹿話」として放っておいてくれるほど甘くはありません。「こんな問題行為が許されるの?」と次々に再投稿され、インターネット上に拡散し、批判の集中砲火が浴びせられます。これが炎上です。

●ひとたび拡散した情報は、誰にも消せない

 相次ぐ批判に、これはさすがにマズいと思って投稿を消しても、もはや手遅れです。すでに投稿された写真は、インターネット上に証拠として保存されてしまいます。

 しかも、「匿名だから自分だとはバレないだろう」と考えるのは間違いです。

 そのホテルや店舗、個人の特定がインターネット上で始まり、写真に写ったホテルの背景やバイトの制服などから、どのホテルなのか、どこの店舗か、そしてホテルの誰なのか、どのバイトなのかと犯人捜しがどんどん進むのです。

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