2014年4月18日金曜日

サムスン最新スマホの指紋認証に欠陥=複製した指紋を誤認識、ネット送金も可能―米紙

2014年4月16日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、韓国サムスン電子が新たに発売したスマートフォン「GALAXY S5」に搭載されている指紋認証センサーに欠陥が見つかった。専門家はこの欠陥によりPayPalなどの決済アプリが悪意のある攻撃にさらされやすくなると指摘している。17日付で環球時報(電子版)が伝えた。

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動画投稿サイト・YouTubeに掲載された検証映像では、この欠陥を利用し、複製した指紋でPayPalの認証を行う様子が映し出されている。これについて、PayPalの担当責任者は、「指紋認証センサーの課題としてすでに知られており、こうしたハッキング技術は確かに存在するが、大多数の利用者にとって懸念すべき問題ではない」と話している。

また、ドイツのセキュリティー研究ラボも複製した指紋でGALAXY S5の認証センサーを誤認識させ、端末のロック解除に成功し、その様子を映し出した映像を公開。複製した指紋でPayPalにログインして送金することにも成功している。指紋は携帯端末のカメラで撮影し、画面上に表示したものが使われた。

なお、米アップルのiPhone5Sにも似たような指紋認証システム「Touch ID」が搭載されており、同様の方法でセンサーを誤認識させられることが明らかにされているが、この認証システムはPayPalのような他社決済には利用できず、アップルの展開しているiTunesストアでしか使えない。(翻訳・編集/岡田)

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