2014年5月6日火曜日

ヤフーが検索戦線に復帰するためには

もしかしたらアップルは、グーグルのオンライン情報検索の強固な守りを突き崩せるかもしれない。

ウェブ検索における勝者は明らかにグーグルだが、ヤフーはまだ少しでも市場で結果を残せないかと考えているようだ(ヤフーのウェブ検索は、2009年にマイクロソフトに譲渡して以来、実質的には存在しないのだが)。

Recode のカラ・スウィッシャーの報道によると、ヤフーはアップルを説得して iPhone や iPad、その他の iOS デバイスのデフォルト検索エンジンをヤフー検索にしたいと考えているようだ。この戦略は、最近のアップルとグーグルの不仲を利用したものだろう。アップルは2012年にグーグル・マップと YouTube を iPhone のホーム画面から追放している。

この戦略は実に理にかなっている。ヤフー製品にとって、グーグルの Android デバイスやマイクロソフトの Windows デバイスは手の届かない存在だろうから。

スウィッシャーは、「ヤフー CEO マリッサ・メイヤーが推し進めるモバイル検索パートナーへのアップル採用計画は順調なようだ」と報じた。ヤフーに詳しい人々によると、「ヤフーは、検索プロダクトの外観などの詳細(プレゼンテーション)を準備をしていて、アップル幹部への提案を望んでいる」らしい。

このプランは少々強引に感じられる。ヤフーはウェブ検索技術をマイクロソフトに譲渡したあとも、この技術の改良に取り組んでいると報じられているが、「最も信頼されるウェブ検索エンジン」の座をグーグルから奪えるとは思えないからだ。

しかしそれは、我々が検索というものをグーグルと同じ視点で定義してしまっているせいかもしれない。ヤフーの最善策は、グーグルのやり方に追随しないことなのだ。

モバイルへの移行

ヤフー検索に関するマイクロソフトとの契約には抜け道があり、そのおかげでヤフーはモバイル検索に関する契約を自由に結ぶことができる。ヤフーはこの抜け道を都合良く利用してアップルの手助けをし、グーグルを出し抜くことができるのだ。

モバイルデバイスでは、人々はあまりウェブページを検索していない。検索しているのはアプリだ。

アップルの App Store は何十億ドルもの収益を生んでいるが、消費者がダウンロードしたいであろう関連アプリを推薦するのは得意ではない。同時に、ユーザがアプリの枠を超えた検索を行うのはほぼ不可能である。

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