2017年10月27日金曜日

e☆イヤホン創業者・大井裕信 代表取締役 「売れとは絶対に言わない」

 今年9月で10周年を迎えた日本初のイヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」。ポータブルオーディオに特化した店舗ながら、2016年度に年商は62億円を突破した。e☆イヤホンといえば、すべての商品を試聴できる「体験型売り場の元祖」として有名だが、社員が自由に情報発信する質・量を兼ね備えたECサイトもユニークだ。色が濃すぎるオンとオフの売り場はどのように棲み分けがされているのか。「Webは店舗の延長線」――そう語るのは、アフロがトレードマークの名物創業者・大井裕信代表取締役。急成長するe☆イヤホンの秘密に迫った。

取材・文/ 大蔵 大輔、写真/ 大星 直輝

●今年で設立から10周年 目指したのは脱マニア
―― ソフマップで取締役を務めた後、2007年にe☆イヤホンを創業されました。今年9月で10周年を迎えましたが、そもそもなぜイヤホン・ヘッドホンの専門店だったのですか。
大井 イヤホン以外にもいくつか候補はありました。パソコンの周辺機器やプロジェクターの専門店も考えていましたが、単価が高くて、品数を揃えるのが難しかった。イヤホンは高いものを売るといっても当時は1万円くらいのイメージだったので、これなら専門店として出発できるなと。
 共通していたのは「ちょっとこだわると、こんな世界があるよ!」と伝えること。マニアではなく、普通の人に興味を持ってもらえるお店にしたかったんです。
―― e☆イヤホンといえば、安いものから数十万円の高級機まで、全品試聴できることが特徴です。

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