2014年7月16日水曜日

“仕事で使える”「USBメモリ」のセキュリティ対策――大事なデータを漏らさないため

 大容量データを持ち運ぶための手軽なツールとして幅広く利用されているUSBメモリは、個人だけではなく法人での導入例も多い。今回はビジネスでUSBメモリを使うならば知っておきたいセキュリティ向上のための機能を見ていこう。

●USBメモリをよりセキュアに使う方法とは?

 前回紹介したように、法人向けのUSBメモリでメインとなる機能は「ハードウェア暗号化」および「ウイルスチェック」の2つだが、このほかにも各社の製品にはさまざまな機能が用意されている。

 その多くは法人向けUSBメモリの管理用ソフトウェアが提供する機能で、用途に応じて組み合わせて利用するスタイルだ。今回はこうした付加機能を紹介していく。「この機能は便利そう」「自分たちが理想とする使い方にベストマッチかも」という機能が見つかれば幸いだ。

 なおこれらの機能は、すべての管理用ソフトウェアが等しく備えているわけではなく、またその管理用ソフトウェアを提供しているメーカーのUSBメモリ全製品に対して利用できるわけではない。あくまでも特定のUSBメモリとの組み合わせでのみ利用できる機能で、バージョンアップによって後日対応が追加になることもしばしばだ。購入前には必ず対応の有無をチェックしておきたい。

パスワードポリシーの変更

 パスワードの長さや文字の種類、さらに入力間違いが認められる回数などが設定できる機能は、管理用ソフトウェアの定番機能だ。ユーザー自身でのパスワード変更の許可や、初回起動時にパスワードを必ず設定する機能、パスワードのヒントの利用を許可する機能などについて、オン/オフを選択できる。

 また、パスワードの有効期限を設定する機能もある。USBメモリの利用期限を明確に設定できるので、決まった本数のUSBメモリを従業員に貸し出す形で運用している場合などに便利だ。ソフトウェアによっては、期限を過ぎると領域内のデータをすべて削除する設定もできる。

USBメモリのロック解除および初期化

 パスワード入力を連続して間違えてUSBメモリがロックされてしまった際、ロックを解除する機能だ。一般的にはロックされれば後は初期化するしかないが、この機能を用いて事前に設定しておけば、ロックを解除して再び内部のデータを利用できる。メーカーによっては「レスキュー機能」などと呼ぶこともある。また利用者が変更になった場合や、USBメモリを廃棄する場合、USBメモリを初期化する機能もある。

0 comments:

コメントを投稿