2015年10月5日月曜日

iPhone 6sの行列に並んで週給12万円を稼ぎ出す「並び屋」の実態に迫るムービー

source:http://www.shutterstock.com/

自分の都合がいいときにだけやるのなら、決して悪くないアルバイトかもしれない。

いわゆる"並び屋"にインタービューした動画『The Uber-ization of everything: these guys make $1000 a week standing in line – YouTube』だ。

依頼を受けて行列に並ぶ。24時間対応するという。料金は1時間あたり25ドル。これで週に1,000ドル(約12万円)近く稼ぐという。

■ 景気がよければ週に2,000ドルも!

冒頭に出てくるのは、このビジネスの創業者であるロバート・サミュエル氏。

依頼に応じてさまざまな行列に並ぶが、現在並んでいるのはiPhone6s Plusの行列だ。

水曜日の午後8時から金曜日の午後8時までの、48時間の依頼だという。時間で見るとピンと来ないが、"丸2日間"という言葉で言い換えると、そのタフさが伝わってくる。

ニューヨークは寒さが厳しい。季節によっては行列に並ぶのはツラい。また睡眠時間もあまりとれないという。ただ景気のいい週には2,000ドル(約24万円)稼ぐこともあるそうだ。列に並ぶというだけで。

並んでさえいればいいわけだから、その場でなにか自分の好きなことをやることもできるだろう。気候がよければ読書だってできるし、語学の勉強だってできる。原稿の執筆だってできるかも!

ただひたすら並ぶという退屈さに心が折れそう、という方は多いだろうが、逆に考えれば、お金を稼ぎつつ、自らのスキルアップのため有り余る時間を有効活用できるのは、ひとつのメリットになり得る。

登録制にして、自分の好きなときだけやれば、案外有意義なアルバイトになるかもしれない。

■ 合理的なビジネスモデル

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もっともこのビジネス、ちょっとググってみると日本にもあるようで、特別目新しいものではない。ただ、気候条件や治安などの環境が日本と異なるニューヨークでは、その需要量には差があるだろう。

「どうしても列に並んで入手したいモノや権利があるが、都合が悪い」とか、「自分で並ぶのはイヤだがカネならある」いう場合、いい手段といえるのではないだろうか。

"並べる人が並び、頼める人が頼む"

並べないから買えないとか、時間はあるのに稼げないという、社会的なムダをなくし、流通を後押しする可能性も秘めている。

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