2015年12月8日火曜日

ネット時代に求められる力は「論理力」

「現代は『新しい資本の時代』だ」と主張するのは、『これからのお金持ちの教科書』(加谷珪一著、CCCメディアハウス)の著者。つまり、誰もがすぐインターネットに接続できる環境が整った結果、仕事に必要なあらゆるリソースをネット上で手に入れることができるようになり、その結果として、すべてのプロセスをネット上で完結できる可能性が見えてきたということ。

そうした方向性は、集団行動を基本としていた日本のビジネス環境に大きな変化をもたらすだろうともいいます。そしてもうひとつ目を向けておきたいのは、こうした変化が「お金を稼ぐ」という概念にも影響するという考え方です。

これまでの時代には、お金持ちになれる人といえば、起業家か投資家と相場は決まっていた。(中略)だが新しい資本の時代には、事業者と消費者の区別は曖昧になる。インターネットを使って不特定多数の人が仕事を請け負えるようになるため、これまで「消費者」だった人が、いとも簡単に「提供者」(起業家)に変身することができる。(「はじめに」より)

端的にいえば、事業の立ち上げに際し、これまでのように多額の資金を必要としないのが「新しい資本の時代」の特徴。場所や時間の制約も少なくなり、すべての人に副業として起業できるチャンスが巡ってくるというわけです。その点に注目した本書では、「10年後の未来」を前提として、どうすればお金持ちになれるのかが解説されています。

「新しい資本の時代に求められるもの」についてまとめた第6章「新しい資本の時代を生き抜くために」から、いくつかを引き出してみたいと思います。

新しい時代に取り残される、意外な人

ネットインフラが社会の隅々まで浸透すると、ビジネスのあり方が変わり、富の形成方法にまで影響が及ぶもの。そんななか、もっとも早く顕在化するのは、ビジネスにおける個人の役割だと著者はいいます。スマートフォンの普及をきっかけとしたITインフラの急速な進化が、従来の企業においては当たり前のものだった「集団行動」の妥当性を一気に低下させつつあるということ。

現代においては、場所に関係なくいつでも簡単にデバイスへアクセスでき、しかも複数のデバイスでの同期や情報共有が可能になっています。その結果、全員が同じ時間に同じオフィスに集まり、情報や意見をすり合わせながら仕事を進めていくというスタイルが非効率的なものになってきている。つまり技術の進歩が、仕事のパーソナル化を後押ししているわけです。

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