2015年12月13日日曜日

「Surface Book」はペン付き大画面タブレットの本命か――USモデル先行レビュー

 こんにちはドリキンです。普段は米サンフランシスコでソフトウェアエンジニアをしていることから、現地で日本未発売のガジェット製品に多く触れています。

 日本での発売(2016年の早い時期を予定)に先駆けてUSで発売された米Microsoftの最新ノートPC「Surface Book」について、これまで「開封編」「ノートPC編」と2回のレビューをしてきました。

 今回は最終回ということで、ディスプレイ部分を取り外したペン付き大画面タブレットとして見たときの使い勝手を中心にまとめます。

●2つのタブレットモードで体験が全く変わるSurface Book

 Surface Bookはキーボードと13.5型の液晶ディスプレイ部分が分離可能な2in1タイプのノートPCです。普通の2in1ノートPCに比べてちょっと変わっている点として、ユニークな2つのタブレットモードを持っています。

 1つ目のタブレットモードは、単純にキーボードを切り離して、液晶ディスプレイ部分だけをタブレットとして利用する方法です。一般的に想像するタブレットモードはこちらだと思います。

 もう1つのタブレットモードは、いったんキーボードを切り離し、ひっくり返して再度キーボードに装着して折りたたんで使う方法です。これがSurface Bookの特徴で、この状態にすると、キーボード側のバッテリーや独立GPU(dGPU ※搭載していないモデルもある)を生かした高性能なタブレットとして利用できます。これをパフォーマンスタブレットモードと呼ぶことにします。

 このハイパフォーマンスタブレットモードでは、Surface Bookの特徴的な多軸ヒンジの合体メカニズムにより、折りたたむとちょうどいい具合に画面のチルト角度がつくように設計されているので、Surface Penよる手書き操作がしやすくなります。

 画面を閉じた際、多軸ヒンジ部分の内側にすき間が空くデザインは気になるという声も聞かれるSurface Bookですが、ハイパフォーマンスタブレットモードでSurface Penを使ってみると、ペンでの描きやすさも考慮された設計であることが実感できるでしょう。

 タブレットモードと言ってもSurface Bookの場合、リビングで動画やネットサーフィンを楽しむコンテンツ消費型のタブレット利用と、プロフェッショナルのソフトウェアとSurface Penを最大限に活用したプロの使用に耐えるクリエイティブツールとしてのハイパフォーマンスタブレットという両方の側面をカバーしているのです。

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