2016年2月3日水曜日

Windows 10のアップグレードは強制になったわけではない ただし、Windows 7/8.1ユーザーは要注意

 米Microsoftは2月1日(米国時間)、Windows 7/8.1における「Windows 10アップグレード用の更新プログラム」を、Windows Updateにおける「オプションの更新プログラム」から「推奨される更新プログラム」へと格上げする措置を採った。

 これにより、Windows Updateで各種アップデートを自動更新に設定しているWindows 7/8.1のユーザーは、自動的にWindows 10へのアップグレードを行う更新プログラムが導入され、OSの移行へと誘導されることになる(Windows 10のインストール自体はキャンセル可能)。

 この背景と問題点、回避策をあらためてまとめよう。

●「推奨される更新プログラム」になるとはどういうことなのか

 この方針変更は、2015年10月に米MicrosoftのWindows&デバイス部門(WDG)を率いるテリー・マイヤーソン氏が公式ブログで予告していたものだ。

 まず前提としてWindows 7/8.1を搭載したPCは、2016年7月まで「Windows 10への無償アップグレード」が無料で行える。既存のPCユーザーをWindows 10へ誘導するためにMicrosoftが実施した普及策の一環だが、「2015年7月29日の提供開始から1年間限定」とのことで、早期の移行を促すのが狙いだ。

 なお、Windows Vista以前のユーザーや企業でボリュームライセンス版を利用するユーザーは、Windows 10への無料アップグレードの対象には含まれていない。また、Windows 8のユーザーは「いったんWindows 8.1にアップグレード」した後に、Windows 10への無料アップグレードが可能になっている。

 2015年10月の発表時点では、Windows 10へのアップグレードを行う更新プログラムは、Windows 7/8.1において「オプションの更新プログラム」という扱いだった。多くのユーザーは、Microsoftが「推奨」している「更新プログラムを自動的にインストールする」という設定でWindows Updateを利用しているだろうが、この場合、Windows 10へのアップグレードを行う更新プログラムが自動的にインストールされることはない。

 ところが今回の方針変更によって、Windows 10へのアップグレードを行う更新プログラムが「推奨される更新プログラム」へと格上げされたことで、上記の設定をしている場合、Windows Updateで自動的にインストールされるようになった。

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