2016年8月5日金曜日

<h1 itemprop="headline">2000万件の医学論文を読み込んだ人工知能Watson、特殊な白血病を10分で見抜き患者の命を救う


Photo by A Health Blog
高度な医療の現場でAIが熟練した専門の医師を超える働きを見せる時代が到来しました。詳細は以下から。

東京大学医科学研究所が導入したIBMの「人工知能」Watson。東京大学医科学研究所の附属病院はこのWatsonに2000万件に上るがん研究の医学論文を学習させ、診断が極めて難しく、治療法も多岐にわたる白血病などのがん患者の診断に役立てる臨床研究を進めていました。
この研究の中でWatsonは専門の医師でも診断が難しい特殊な白血病をわずか10分ほどで見抜いて治療法の偏向を提案。その結果、60代の女性患者の容態は好転、無事に退院に至りました。
この患者は当初医師から「急性骨髄性白血病」と診断されて数ヶ月間抗がん剤治療を受けていましたが、意識障害を起こすなど容態が悪化、その原因も明らかになりませんでした。
そこでこの女性患者の1500に上る遺伝子の変化のデータを入力してWatsonに分析させたところ、わずか10分ほどで患者が「二次性白血病」という別のがんにかかっていることを見抜き、抗がん剤の種類を変えるように提案しました。
治療法の変更が遅れれば免疫不全による敗血症などで死亡していた恐れもあったということで、Watsonが彼女の命を救ったということになります。
現在は病名の診断は複数の医師が遺伝情報のデータと医学論文を付き合わせながら「手動」で行っていますが、膨大すぎる情報量のあめに正しい結論にたどり着けるかどうかは分かりません。

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