2017年1月4日水曜日

スマホは本当にポストPC時代の覇者なのか? Windowsデバイスが変わる2017年

【連載】鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:

 MicrosoftとWindowsの最新動向を伝える本連載だが、2017年は興味深い他社の動向と市場トレンドを紹介することから始めたい。

 米Amazon.comは2016年12月27日(現地時間)、ホリデーシーズン商戦の結果を発表し、スピーカー型スマートデバイス「Amazon Echo」の販売が前年比で9倍になるなど、同社のAI人工知能)搭載アシスタント「Alexa」関連のデバイスが数百万台単位で売れて好調だったと伝えている。

 本連載でも先行するAmazon Echoに対抗すべく、米Googleも同種のデバイス「Google Home」を発表し、さらに米Microsoftもサードパーティーとともに、音声アシスタント(この場合は「Cortana」)に対応したWindows 10 IoT Core搭載デバイスの投入を計画していると報じたばかりだ。実際、Amazon Echo好調の発表は、今後スマート家電が進んでいく方向性を示唆している。

 今回のAmazon.comの発表には、注目すべきもう一つのデータが含まれている。それは世界のホリデーシーズン商戦において、モバイル端末を使って買い物をしたユーザーが全体の72%以上に上るということだ。

 かつて、オンラインショッピングと言えば家でPCから……というのが定番だった。自宅の固定回線で高速かつ安定したネットワーク環境を確保し、PCの広い画面で比較検討しながら製品選びをするというスタイルだ。

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