2017年9月28日木曜日

米IVPが15億ドルの「ビットコイン企業ファンド」を創設

今年8月、ビットコイン分野で初のユニコーンとなったのが「コインベース(Coinbase)」だ。同社は企業価値16億ドル(約1750億円)で1億ドルのシリーズD資金調達を実施した。コインベースの調達をリードしたベンチャーキャピタルのIVP(Institutional Venture Partners)は暗号通貨分野にさらに注力していく構えだ。

「この分野の状況はゴールドラッシュに例えられる。JPモルガンのジェイミー・ダイモンは現実を理解していない」とIVPのゼネラルパートナーのTodd Chaffeeは言う。先日、ジェイミー・ダイモンは「ビットコインは詐欺であり崩壊する」と述べたが、Chaffeeはこの発言を真っ向から否定する。

「ビットコイン分野ではリアルなイノベーションが起きている。業界は成長しており新たな資金も必要だ」

創業37年のIVPは15億ドル(約1685億円)のファンドを立ち上げ、1社あたり4000万ドルから5000万ドルの出資を行うという。IVPはこれまでドロップボックスやSlack、DomoやThe Honest Companyといった20社以上のユニコーンに出資を行ってきた。同社がシリーズBを主導したスナップは今年3月にIPOを果たし、シリーズDを主導したAppDynamicshは今年1月に37億ドルでシスコに買収された。

ビットコイン分野で出資対象とするのは、既に2回以上の調達を行った企業になるという。

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