2017年10月5日木曜日

ケーズデンキ水戸本店、オープンから18年も「ケーズファン」が毎月1200件増加

 1999年にオープンしたケーズデンキ水戸本店は、それまでケーズデンキの平均だった売場面積2300m2の店舗を、3倍以上の約7200m2に拡大させた1号店で、郊外の大型化を象徴する店舗だ。

●ヤマダ電機、コジマは撤退
 初代店長に就いたのは、現在のケーズホールディングスの遠藤裕之会長兼CEO。ケーズ創業の地にある店舗だけあって業界のだれもが注目するなか、常にグループで3位以内の売上高を誇るのはもちろん、18年がたった今でも、現金値引や長期無料保証などの会員サービスが受けられる「あんしんパスポート」を、毎月約1200枚、新規に発行するほど、地域客に根差した運営を行っている。
 90年代から2000年前後にかけて、北関東を本拠地とするヤマダ電機とコジマ、ケーズデンキ(97年までカトーデンキ)は、互いの地元に出店して激しく競い合い、「YKK戦争」と称してメディアを賑わせた。コジマが水戸に出店して最初に仕掛けたのは86年のことだが、今ではその店舗は撤退している。
 ヤマダ電機も、テックランド水戸本店は現在でも残るが、08年にケーズHD本社前の水戸駅南口に売場面積約8300m2の旗艦店「LABI水戸」を出店したが、15年5月末に閉店して撤退した。水戸駅南口には、コジマを吸収したビックカメラの「水戸駅店」が残るだけ。「競合店があったほうが、お客様が価格を比較しながら商品を選べるのでいい」と、加藤修一相談役は余裕の構えをみせる。

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