2018年7月3日火曜日

内蔵ストレージが1TB! Smartisanの「Nut R1」を北京で見てきた

 日本で知られていないスマートフォンメーカーは中国にまだまだ存在します。独自の世界観で製品展開しているSmartisan(スマーティザン)もその1社です。以前は日本市場への参入も視野に入れ、SNSでの日本語情報発信も行っていましたが、その話も立ち消えてしまいました。現在は中国向けに、他社にはない製品を毎年販売しています。

 2018年6月に発表された「Nut R1(堅果R1)」も、Smartisanだけの特徴を持った製品です。何と内蔵ストレージ容量に1TBもの大容量モデルが用意されているのです。1TBといえば、無料のクラウドストレージサービスよりもはるかに大きい空間です。これだけの容量があればクラウドを使う必要はなく、身の回りのデータ全てを端末本体に保存できてしまいそうです。

 Smartisanのスマートフォンには、もともと2つのラインがありました。ハイエンドモデルは「T」シリーズ。Smartisanの中国語の「錘子」は金づち、ハンマーの意味。同社のロゴはその形を模した「T」の文字になっています。Tシリーズはスマーティザンの顔となるメインラインの製品だったのです。

 その後、Xiaomiの「RedMi(紅米)」に端を発する中国国内の格安端末ブームを受け、1000元を切る低価格ラインとしてミッドハイレンジのチップセットを採用した「Nut (堅果)」シリーズが追加されます。アプリアイコンをタイル状に並べるUI(ユーザーインタフェース)の「Smartisan OS」の使い勝手もよく、このNutシリーズはよく売れたようです。

0 comments:

コメントを投稿