2018年7月3日火曜日

<IT講師殺害>容疑者「現場を下見」と供述 日程把握後に

 福岡市中央区の起業支援施設(旧大名小学校)で東京都江東区の情報セキュリティー会社員、岡本顕一郎さん(41)が刺殺された事件で、殺人容疑などで逮捕された福岡市東区の無職、松本英光容疑者(42)が「事件前に現場を下見した」と供述していることが、捜査関係者への取材で判明した。福岡県警は計画的に事件に及んだとみて調べている。

 岡本さんは6月24日夜、ハンドルネーム「Hagex(ハゲックス)」の名前で、現場となった施設1階でセミナー講師を務めた後、同じフロアのトイレで襲われた。捜査関係者によると、松本容疑者はセミナーの開催を「約1カ月前にネットで知った」と供述。日程を把握後、会場を確認するため事件前日までに現場を訪れていたとみられる。松本容疑者はセミナーに参加していないが、施設には外部の人も利用できる飲食店などがあり、出入り自由だった。

 また、松本容疑者が、Hagex氏とみられる画像をネット上で見つけて顔の特徴を把握していたことも判明。県警は、岡本さんと面識がなく本名も知らない松本容疑者が、ブロガーとして有名なHagex氏を狙うため、入念に準備していたとみて、自宅で押収したパソコンの解析などを急いでいる。【柿崎誠、石井尚】

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