2018年8月7日火曜日

NAND価格の下落は2018年第4四半期まで継続の見通し - TrendForce

市場調査会社のTrendFoeceは、NAND型フラッシュメモリの平均販売価格が2018年第3四半期および第4四半期ともに、それぞれ約10%ずつ下落するとの予測を発表した。例年、第3四半期は、コンシューマエレクトロニクス製品の販売がピークを迎える時期だが、エンドマーケットの需要は期待していたほどには高まらなかったためだという。

そんな中、3D NANDフラッシュメモリの供給は増加し続けている。

NAND価格の下落の主な理由について同社は、サプライチェーンのさまざまなレイヤの供給過剰の状態にあるとしている。特に、大口の市場であるスマートフォン(スマホ)は、ハードウェアによる世代間の差別化が難しくなってきており、買い替え需要が低迷。その結果、出荷台数は2017年並にとどまると見られている。

また、ノートPCの出荷台数は2018年上期に伸びたことから、下期は上期比較で鈍化することが予想される。さらに、サーバ向けSSDは、サーバ需要が高いため、期待できる市場だが、参入サプライヤも増加しており、供給過剰の状態に陥っているという。

加えて、NANDサプライヤ各社は歩留まりが改善してきていることを受け、出荷量の予測を引き上げているため、継続的に供給過剰の状態が生じていることも価格の下落の要因となっていると同社では説明している。
○NAND価格低下がもたらす需要の増加

NAND価格の低下は、必ずしも悪い結果ばかりもたらすわけではない。

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