2018年9月21日金曜日

日本製OLED搭載スマホ、シャープが10月3日に発表 AQUOS新モデル

シャープは、OLED(有機ELディスプレイ)を搭載した新スマホを10月3日に発表します。

この新モデルはAQUOSブランドとなる予定。シャープの野村勝明副社長は2018年度Q2決算会見で、自社製OLED搭載スマホを秋に投入すると明言しており、大阪・堺工場などで生産した日本製OLEDパネルを搭載する初のスマホとなる見通しです。

OLEDは液晶に比べてコントラスト比が高く、画質面で有利なほか、バックライトが不要で大幅な薄型化が可能。さらに曲面形状にできるなど、デザインの自由度を高められる利点もあります。一方で液晶に比べて焼き付きやすく、さらに輝度を高めにくいデメリットもあります。韓国勢の独占に一石スマホ向けのOLEDはこれまで、サムスンGalaxyシリーズを除けば採用例はわずかでした。その後、アップルのiPhone XがOLEDを採用したことを皮切りに、各社搭載を加速。ソニーモバイルもXperia XZ3でOLEDに切り替えるなど、高価格帯スマホを中心に液晶からOLEDへのシフトが加速しています。

一方でOLEDの生産はサムスン・LGの2強がシェアを独占しています。シャープは日本製のOLEDの商品化で、中小型OLEDにおける韓国勢の独占に一石を投じます。

なお関係者によると、シャープは自社製OLEDの他社への出荷を開始しておらず、このAQUOS新モデルが日本製OLEDを採用する唯一のスマホとなる見通しです。

なおシャープはドイツ・ベルリンのIFA 2018で、OLEDスマホのプロトタイプ機(写真=上)をお披露目していました。

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