2014年7月7日月曜日

Google創業者二人、殺人ロボットから自分たちだけは守られるよう設定していたことが発覚

Googleの創業者二人組 ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが、殺人ロボットに対して自分たちだけは標的から外すよう設定していたことが分かりました。

にわかには信じがたい話ですが、動かぬ証拠はGoogleのサーバ上で今も確認できます。上はその設定ファイル killer-robots.txt のスクリーンショット。

......「Google」で「ロボット」「除外」という時点で誰もが思いつくような、Google のクローラやロボットの話題になるたび繰り返されてきたネタでお伝えする方も恐縮せざるを得ませんが、当の Google が実際に公開しているファイルです。

(蛇足ながら解説:「キラー」が付かない robots.txt は、ネット上で実際に広く使われている紳士協定的な取り決めのひとつ。Googleなどが検索エンジンのデータベースを作るために使う、ウェブページを次々と辿ってデータを取得してゆく Crawler などの自動化プログラム ( robots )に対して、特定のページやドメインを見ないようにお願いするテキストファイルです。

用途は単に検索エンジン経由で見つけてほしくないときや、頻繁に内容が変わるのでデータベースに保存されるとかえって困るような場合など。あくまで単なるお願いなので、実際のロボットが守るとはかぎりません。今回 Google が自社ドメインのルートに置いた killer-robots.txt は、この robots.txt に Killer を付けて中身にファイルではなく人名を書くことで、「殺人ロボットに対して標的から除外するようにお願いするファイル」という冗談です。)

4月1日でもないのに何故またこんな冗談を、と思えますが、Google といえば先日の開発者カンファレンス Google I/O 2014 の基調講演中に、聴衆に紛れていた人物が突如、Googleは「人殺しロボットを開発する全体主義企業」だ、(開発者は)そんな企業に加担するのかと叫んで講演を妨害し、警備員に連れ出される一幕があったばかり。

killer-robots.txt がこうした抗議活動への皮肉な回答なのか、そもそもGoogle内でどのような意思決定を経て掲載したのかも定かではありません(社内の反ロボット派が抗議のつもりで載せたのではないと思いますが)。しかし Google では Androidの父ことアンディ・ルービン氏が新設のロボットビジネス部門責任者に就任し、一年で20近くのロボット技術関連企業を買収するなど、高度なロボットの開発に膨大なリソースを投入しているのは事実です。

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