2016年2月6日土曜日

スマホでいつでも医師に相談できる「ポケットドクター」 その可能性と課題

 オプティムとMRTが、国内では初となる、スマートフォンやタブレットを利用する遠隔診療サービス「ポケットドクター」を4月から提供すると発表しました。ユーザーの手元にあるスマートフォンやタブレットのカメラや通信機能を利用し、専用アプリで医師からアドバイスや診察を受けることができるサービスです。

 ポケットドクターのサービスは、3種類を提供予定です。

1. かかりつけ医診療

2. 予約相談

3. 今すぐ相談

 それぞれのサービス内容は以下の通り。

・かかりつけ医診療(遠隔診療)

 かかりつけ医診療は、初診をしてもらった(最初に担当してもらった)医師に、遠隔で再診を受けられるサービスです。通院での再診が難しい場合や、普段利用する医療機関が自宅から遠い場合、通院自体が難しい場合などにも、容易に再診を受けることが可能です。保険の適用を受けながら、自身の体調を相談したり、けがなどの状態を見てもらったりできます。診察料は、電話等による再診に相当する料金になるといいます。

・予約相談(遠隔医療相談)

 予約相談は、相談者がポケットドクターアプリから医師の時間を予約して、全国の専門医に健康相談が行えるサービスです。近所に専門医がいない場合はもちろん、かかりつけ医とは別の医師に意見を聞く「セカンドオピニオン」などにも利用可能です。料金は5分で1500円からの予定(2016年2月時点での想定金額で、変更の可能性あり)。

・今すぐ相談(遠隔医療相談)

 今すぐ相談は、24時間365日、すぐに医師に対して相談ができるサービスです。突然の腹痛に襲われたが、救急車を呼ぶべきかどうか分からない、どうすれば症状が緩和されるか知りたい、といった場合や、夜中に子供が熱を出した場合などに、まずはアドバイスやを求めるといった使い方ができます。料金は月額500円からの予定です(2016年2月時点での想定金額で、変更の可能性あり)。

 なお、これらのサービスは4月に一気に立ち上がるのではなく、参加医師・医療機関の増加に合わせて順次スタートさせる計画で、まずは4月にかかりつけ医相談が利用可能になります。かかりつけ医相談のサービスに賛同する医師・医療機関の数は、2月4日の発表の時点で1340件。これを3年後の2019年3月までの3年間で、国内の全医療機関の10%に相当する、参加医療機関1万以上へと増やす計画です。この1万以上の医療機関の中から、予約相談の参加医師数1000人以上、今すぐ相談の参加医師数1万人以上を目指していくといいます。

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