2016年2月1日月曜日

Windows 10のアプリ不足を解消する「Windows Bridge」に危険信号か

 Windows 10の成功は、UWP(Universal Windows Platform)アプリが今後どれくらい伸びるかにかかっている、と言っても過言ではない。

 UWPアプリはユニバーサルアプリとも呼ばれるもので、Windows 10 Home/Pro搭載のPCやタブレットに限らず、ゲーム機のXbox One、Windows 10 Mobile搭載のスマートフォン、さらにはWindows 10をサポートする幅広いデバイスで動作が可能だ。

 特にWindows 10 Mobileでは、UWPアプリの増加が強く求められている。ミドルクラス以上のWindows 10 Mobile搭載スマホは「Continuum for Phones」機能を備えており、スマホに外部ディスプレイやキーボード、マウスを接続すれば、スマホ用アプリをまるでPC用アプリのように利用できるが、この機能を使うにはアプリがUWPアプリであることが必要だからだ。UWPアプリの増加が、先行するiOSとAndroidへの対抗策となる。

 そのためにMicrosoftは、iOSやAndroidなど他のプラットフォームのアプリを幅広いWindows 10搭載デバイスで実行できるUWPベースのアプリに変換するプロジェクト「Windows Bridge」を進めている。このプロジェクトによりUWPアプリを増やし、Windowsストアを盛り上げ、さらにWindows 10の普及を加速させる構えだ。

 Windows Bridgeについては、2015年8月時点での状況を報告したが、その後の進展はどうなっているのだろうか。今回は4つのブリッジの中から、Windows 10 Mobileにとって重要な「Windows Bridge for Android(Project Astoria)」と「Windows Bridge for iOS(Project Islandwood)」に焦点を当てる。前者はAndroidアプリから、後者はiOSアプリからUWPアプリへのポーティング(移植)を促す施策だ。

●Windows Bridge for iOSはIPAファイル登録ページが出現

 2015年夏の時点では一部登録デベロッパーにSDKが出回り、予定通り2015年秋での提供が始まるとみられていたWindows Bridge for Androidだが、その後急に続報がなくなった。

0 comments:

コメントを投稿