2014年7月14日月曜日

2014年6月の携帯電話ランキング、順位に動きなし、売れ行きはややもち直す

 今年も半分が過ぎ、折り返し地点を迎えた。年始の時点で、2014年は携帯電話の料金プランが一新され、業界全体が大きく変化する年になると予想した人は、ほとんどいなかったに違いない。通信費の節約策として、MVNO(仮想移動体通信事業者)が提供する「格安SIM」も注目を集めている。家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、スマートフォンの月間販売台数は、3月をピークに急落し、4月以降、3か月連続で前年を下回っている。販売台数自体は、4月を底に、5月、6月と増加し、ややもち直しつつあるが、OS、キャリアを問わず、全体的に低迷している状況に変わりはない。例年通り次期iPhoneの噂が流れはじめ、主要3キャリアの新料金プランが出揃った6月は、嵐の前の静けさといった状態だった。

 月額2700円または2200円の定額で、時間や回数の制限なく、国内音声通話が無料でかけられる基本プラン(音声通話プラン)と、通信量の上限を細分化した新たなデータ通信プランを組み合わせた新料金プランは、ドコモが真っ先に発表し、ソフトバンクモバイル、KDDI(au)もこれを追いかけた。ソフトバンクモバイルは、二番手として7月1日に「スマ放題」を開始。「カケホとデジラ」として最後に発表したauは、8月13日の提供開始前に通話定額サービスを先行して体験できるキャンペーンを実施し、事実上、7月1日に「国内音声通話定額」の時代がスタートしたことになる。基本使用料に相当する音声通話プランの月額料金が同額なので、3社横並びの印象が強いが、データ通信プランや長期継続利用者向けの割引・優遇の内容はキャリアによって異なり、以前よりも料金に関する比較は難しくなっている。

●根強い人気の「iPhone 5s」 上位にはau・ドコモの機種が多くランクイン

 2014年6月の携帯電話の販売台数1位は、前月に引き続いてソフトバンクモバイルの「iPhone 5s」だった。シェアは5月から0.3ポイント上昇し、連続1位記録を8か月に伸ばした。3位まではすべて「iPhone 5s」だが、5位以下は昨年秋発売の「P-01F」「GRATINA」を含め、ドコモ、auのスマートフォン・従来型携帯電話が占めた。

 キャリアを区別せずに集計すると、21.6%の「iPhone 5s」、11.6%の「iPhone 5c」、5.1%の「Xperia Z2 SO-03F」の順になり、依然として「iPhone 5s」がトップだ。

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