2015年11月8日日曜日

無料で5Gバイトまで――縮小した「OneDrive」にどう対処すべきか

 米Microsoftは11月2日(現地時間)、クラウドストレージサービス「OneDrive」の容量プラン変更を発表した。同様の発表は日本マイクロソフトも11月5日(日本時間)に行っている。OneDriveはWindows標準の機能ゆえ、今回の変更は非常に多くのユーザーに影響を与えるものだ。

 同社はOffice 365 Solo/Office Premiumnの一部ユーザーに提供していたOneDriveの容量無制限プランを廃止し、他のユーザーと同じ1Tバイトの容量に合わせる。1Tバイトを超えて利用しているユーザーは、大容量なだけに超過分のファイルを削除や移動することに苦労する場合も多そうだ。

 さらに2016年早期に、Office 365を契約していない無料プランのOneDriveユーザーが利用可能なストレージ容量は現状の15Gバイトから5Gバイトへと縮小され、さらに15Gバイト使えたカメラロールの追加ボーナス特典も廃止される。つまり、これまで無料で計30Gバイトまで利用できたOneDriveは1/6の5Gバイトまで縮小されるのだ。

 Windowsに統合された機能として、OneDriveを無意識に使っている一般ユーザーは多いと思われる。現状で5Gバイト以上もしくは5Gバイト近くまでOneDriveを使っている無料ユーザーは、ファイルの削除や移動を行うか、追加のストレージ容量を購入するといった対策が必要だ。

 現在利用可能な容量と実際に利用している容量は、OneDriveアカウントでストレージ管理ページにアクセスすると表示される。ここから追加ストレージの購入も可能だ。

 今回の移行期間は1年間とされており、ストレージ容量の縮小によって2016年以降にいきなりデータにアクセスできなくなることはない。しかし、段階的に利用が制限されるため、OneDriveに大容量のデータを保存しているユーザーは、早めの対策が求められる。

●有料で容量無制限→1Tバイト、無料で15Gバイト→5Gバイト

 今回の変更点をまとめると、下記のようになる。

・Office 365 Solo/Office Premiumnの一部ユーザーに提供していたOneDriveの容量無制限ストレージを廃止し、現時点から全て1Tバイトに統一

・100Gバイト(月額190円)/200Gバイト(月額380円)の有料プランは新規ユーザー向けの提供が終了となり、2016年早期から月額1.99ドル(日本での価格は未定)の50Gバイトプランに統一

・Microsoftアカウントのみで利用可能な無料のOneDriveストレージ容量は、2016年早期から新旧ユーザー問わず全て現行の15Gバイトから5Gバイトに縮小し、カメラロールの15Gバイト追加ストレージ特典は廃止

●容量を超過している場合はどうなるのか?

 これらの変更が適用されるとき、OneDriveで利用可能な容量を超過していた場合はどうなるのだろうか。

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