2016年2月10日水曜日

振り駒はまさかのPepperくん。第1期電王戦は関山中尊寺と比叡山延暦寺で対局

ロボットが振り駒を担う時代。第1期電王戦の開催概要がニコファーレで発表されました。山崎隆之叡王とPonanzaの2番勝負は、第1局が4月9、10日、岩手県平泉にある中尊寺で行なわれ、第2局は5月21、22日、滋賀県の比叡山延暦寺で行なわれます。人類とコンピューターの戦いは果たしてどうなるのでしょう?

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まず叡王戦の表彰式からニコファーレで行なわれた発表会では、電王戦でおなじみの司会者、永田実さんの進行で始まりました。

▲ニコニコでは「AB蔵」と呼ばれている永田実さんのいい声で進行。

まず日本将棋連盟の谷川浩司会長、株式会社KADOKAWAの角川歴彦会長、そして株式会社ドワンゴの川上量生会長が登壇。今回から団体戦ではなく、新棋戦である叡王戦を制した山崎隆之叡王と第3回電王トーナメントの覇者、Ponanzaとの一騎打ちとなりました。そのかわり、2番勝負とし各持ち時間は8時間の2日制勝負に改められ、『第1期電王戦』となりました。

▲左から川上量生会長、角川歴彦会長、谷川浩司会長のトリプル会長

新たな電王戦に対して、谷川会長は「団体戦のときは、それぞれの棋士の意向を聞きながら理事会が指名してきましたが、今回から叡王戦で優勝した人がコンピューターを戦うことになり、みなさん真剣にコンピューターと戦うことを考えてきたと思います。そんな中で、コンピューターとプロ棋士の対局もおもしろいですが、プロ棋士どうしの対局もおもしろいんだとみなさんに思っていただけたと感じています。今回優勝した山崎八段(叡王)ですが、ずっと研究会仲間でして、才能がありながら結果が残せなく、もう35歳になるのでトッププロになるのは今回がひょっとするとラストチャンスだったのではないかと感じていました。そのチャンスをものにしてくれたことはすごく嬉しいですね」

角川会長「いままでの電王戦はイベントふうだったのが、今回将棋連盟の広い心で正式なトーナメント制になったことで谷川会長ありがとうございました。それぞれのクラスで広く才能を結集して山崎八段が選ばれたのも、新しいルールにもとづいてできたことですよね。従来の制度とは違う新しいルールができたと感じました」

川上会長「電王戦が終わって、また第1期電王戦が始まるというのは、最初は洒落がきいているんじゃないかと自画自賛していたんですが、最近昨年のイベントの名称が何だったっけと混乱することが多く、紛らわしい名前になってしまったと思いました。

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